2020年に痛感した、推しの有り難さ

世界が未曾有の事態となった2020年。不安の渦に飲み込まれそうになる中で、推しの存在がここまで私の心を支えてくれるとは思わなかった。

 

 

2019年秋、「愛なんだ2019」を観てからV6にハマった。2020年にはJwebに入り、ファンクラブに入った。そんなとき、新型コロナウイルスが世界中に蔓延し、世界の経済活動は大打撃を受けた。そして、4月から日本でも緊急事態宣言が出され、不要不急の外出自粛が叫ばれた。

 

私は医療関係者でもなければ、観光・飲食・エンタメなど直接打撃を受けた業界でもない。でも、フリーランスで動いているので、今後生きていけるか不安になって仕事に手がつかなくなった。

 

きっと日本中が、いや世界中が不安の渦に巻き込まれていたと思う。そんなときにV6は「いまできることを」と行動してくれた。井ノ原くんのブログ「イノなき」が10年ぶりに復活し、毎日更新、合わせて三宅健くんのブログ「にこにこ健」も毎日更新。ふたりとも自身の仕事もほとんど止まって不安なはずなのに、「どんなことをしてくれたら、ファンは喜ぶか」を考えて、ふたりのビデオ電話を公開してくれたりもした。

 

ふたりだけではない。坂本くん、長野くんも週一のブログで寄り添ってくれたし、どちらも舞台の中止が決まったときにはブログでメッセージを発信してくれた。(森田剛さんの舞台も千秋楽までできずに中止となったんだった...許すまじcovid-19)

 

そんななか、4月中旬に井ノ原くん主演のドラマ「特捜9」で新曲「It's my life」が流れた後、突然YouTubeでMVが公開された。(あれ?告知あったっけ?)しかも、毎日4本ずつ過去作品のMVやライブ映像、特典映像を公開していくという。

 

耳を疑う、ならぬ、目を疑った。

 

ジャニーズは基本的にインターネットへの露出をしてこなかった事務所。若手なら分かるけど、V6がYouTubeで長いPVを出すことなどないと思っていた。でも、蓋をあけてみたら、計66本の映像作品を公開。しかも、ライブ丸々一本も流してくれた。私は新規なので、正直全MVを観たことがなかった。

 

だからこそ、毎日16時の更新がどれだけ楽しみだった。しかも、12時にはイノなきが、22時か23時にはにこ健が更新される。12時、16時、22or23時に推しから活動報告がくるようなもの。不安しかない生活のなかで、生きる希望だった。

 

何度も心は折れかけたけど、V6がいたからもう一度頑張ろうと立ち上がる勇気を持てた。covid-19のせいで、舞台も、映画も、きっと計画していたであろう25周年のツアーも中止や延期になった。でも、同じくらいの大きな愛を感じられた一年だった。他にもハピライやトニフィフコン、愛なんだなど重要なイベントはたくさんあったけど、一番推しの有り難さを痛感したのは、緊急事態宣言下の4人のブログ更新とYouTube公開だった。数々の苦難があったと思うけど、英断してくれたavexと事務所のお偉い方に本当に感謝したい。

 

推しがいるから、頑張れる。これを体現した一年だった。