推しが解散を発表した日

推しが解散する。

「いつか終わりが訪れる」と頭でわかっていながら、まだ追いかけていたくてずっと思考に蓋をしていた。

だからなのか、「解散」の2文字を見た瞬間、「ついに来たか」と諦めにも達観にも似た感情を抱いたのだった。

解散を発表した2021年3月12日16時。わたしは客先にいた。その後車に乗り込み、受信ボックスを更新するとファンクラブ会員向けにメールが届いていた。毎日届くメールなので、「また舞台の情報かな」と思い、スルー。なんとなくTwitterを開いた。

そうしたら、誰かが「今こそこのnoteを!!!」と過去に私が書いたnoteをあげてくれていた。そのときはまだ何も理解していなかった。「なんだろう?」と思いながらもトレンドをのぞくこともなく、そのままInstagramを開く。

すると、友人が私をメンションでタグ付し、yahooニュースのスクショをあげていた。そこで認識した文字は「V6」「解散」「森田剛」「退所」「宮沢りえ」。心臓の音が急激に激しくなった。V6好きの友人と気持ちを分かち合おうとLINEを開くと、既に連絡をもらっていた。そのまま小一時間電話。物わかりのいいファンであろうとしていたのか、「いや、なんとなく予想はしていたよね」「やっぱりそうなるか」と感情の昂りを抑え、泣くことはなかった。

その後、ファンクラブ会員用のページを開くと、今日付で動画があがっていた。いつも通り、「どうも、V6で〜す」と挨拶し、井ノ原くんが話し始める。最初は関係ない話だったが、次第に核心の話題へ。解散する旨に触れられ、井ノ原くん、岡田くん、そして、他のメンバーも話し始める。こうやって解散に至った経緯や想いを直接メンバーの口から聞いてはじめて、少しだけ、本当に少しだけ腹落ちしたのか、気づけば涙が流れていた。

ジャニーズで定期的に活動するグループとして、初めて25周年を走りきったV6。他のグループの活動休止、メンバー脱退が報道されるなか、V6は安泰だと言われてきた。事実、何度解散報道が出たか分からないが、その度に報道を打ち消すかのように新しい情報が解禁されてきた。不仲説が出たこともあったが、「丁度いい距離保ちながら ユラユラと流れてきた」グループだ。メンバー自身「だから続いてきたんじゃないですかね」と25周年を祝う雑誌で数多く答えていた。だから、頭の片隅に解散の文字がありながらも、活動頻度も多くないし、30周年もこのままいくのかなと希望を抱きもしていた。

それが、この結果になってしまった。ファンとしては、2021年11月2日以降、V6が6人でパフォーマンスをする姿が観れなくなるのは、純粋に寂しい。

でも、6人の次のステージを応援したい気持ちもある。FC動画で坂本くんが言っていたけど、V6があったからこそ次のステージを考えられたのはきっと全員一緒。それを選択できる時代になったということなのかなと思っている。

と、物わかりのいいファンでいようとしているけど、本音としてはやっぱり解散してほしくない。せめて、剛くんも事務所に残って活動休止にしてほしい。ねぇ、全然感情を処理できないんだけど。この感情いつになったらおさまるの。

 

※この記事は、2021年3月13日に公開したnoteからの転載です。